願った人の想いの強さに応じて、その人の潜在意識を引き出し、願いを叶える力を増幅させる役割を持つ「護符」。しかし、その効力は、「護符」自身の存在や、「護符」に込めている願いを知られてしまうと、たちまち失われると言われています。とても強力なおまじない「護符」。一度、手に入れてみたくはありませんか。「護符」は、神社仏閣もしくは、その道に長けたプロから授けていただくことが一般的ですが、実は手法を踏むことで自分で作ることもできるのです。今回は、「護符」の説明と、作り方の詳細を紹介します。
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目次
世界にひとつだけ!護符の効果と作り方まとめ
1:護符とは?
日本にある護符は、もともと中国から入ってきた陰陽道の護符が基本となり、以後、修験道・密教系・仏教系・神道系のものが作られるようになったと言われています。お守りと異なり、その種類は300以上。これは、お守りは交通安全や家庭円満などの願いごとが中心なのに対し、護符は人の数だけ、願いの種類があるからと言われています。反対に、神棚に祀られている御札は家内安全や商売繁盛など、家庭や組織的なことを中心に作られているのが特徴。また、お守りは身に付けておくことで神仏のご加護を授かることができるのに対し、護符は身に付けていても、それを持つ本人の願いが込められていなければ効力を発揮しない、という特徴があります。
作り方は、2つあります。
一つは、あなたの悩みを親身に聞き、願いが叶うことを強く思ってくれる第三者に作製を依頼する方法です。これは、お守りと同じように、誰かから授けていただいた方が、より高い効果があるということに繋がります。ただ、依頼する場合は、護符の作り方の手法に正しく沿って行っていただける方にお願いをしましょう。
二つは、自分で作製する方法。この場合のポイントは、あなたの願いを、雑念や我欲を出さずに、純粋に護符に使われる紙に込めることができるかが重要です。
2:自分で作るときの手法
護符の作り方は、宗派によって、様々な手法があると言われています。中には秘術とされ門外不出のものも。今回は、一般に公開されている基本的な流れや手法を紹介します。
基本的な流れ
・作製する環境を整える
・使う材料を選び用意をする
・書く日取りや時間帯を選ぶ
・潔斎をする(酒や肉類を一定期間断つこと)
・供物を奉げ作製する
護符は、はじめから護符として存在しているわけでありません。この流れや手法を経て、護符として成り立っていきます。
環境を整える
護符の作製は神事と心得ても過言ではありません。作製する部屋は、綺麗にし、身も清めましょう。また、自然光のもと、白い無地の服装で臨んで下さい。自然光が難しい場合は、ロウソクの光でもOKです。
使う材料
筆・墨・硯・紙・水
材料は、全部新品のもので統一してくださいね。決して、護符の作製以外の用途では使わず、使用後は清めた場所に保管して下さい。護符作製は細かい文字を書くので細字用の毛筆が必要です。また、墨も濃墨もしくは朱色を使うといいでしょう。紙は生漉きの和紙が良いとされていますが、通常の半紙を使っても問題ありません。白紙以外に、赤や黄、青、黒の紙を用いたり、桃や梅で作られた符板を使うこともあります。
水は、井戸水、天水(雨水)、神水(神前に奉げた水・神社から湧き出た水)、元水(ヘチマの茎から出る水)、露水(日の出前の草木についている露を集めた水)、別水(川が二股に分かれたところの水)、清明水(清水3升に日本酒5合を加え、粗塩を一握り加えて謹製したもの)、日の出前に組んだ水(水道水)のいずれかを用意しましょう。
書く日取りや時間帯
物事を行うのに縁起が良い日(吉日)を選ぶことがポイントです。これは、大安や仏滅を選ぶということではなく、暦に書かれている干支(十千十二支・六十干支)から判断ができます。護符を書くにあたり適した吉日は、丙牛、丙辰、丁酉、戊子、戊辰、戊申、戊牛。大吉日は、辛寅、壬子、壬寅、癸酉、癸卯が良いとされています。時間帯は午前二時から、午前三時半がベストです。
潔斎(けっさい)
護符を書く日の前から、酒や肉類、刺激物を断ち、精進料理を口にし、身を清めます。期間は大体、大願の場合は7~21日、それ以外の願いの場合は1~3日。房事や喪中の人との接触は避け、女性の場合は月の穢れと被ってしまったら日を改めましょう。
供物、その他用意するもの
供物は李、栗、梅、杏子、棗、梨、柿の8種類を用意します。また、部屋に炊く香(白檀、沈香、安息香のいずれか)、笏または扇子を揃えましょう。最後に、加持祈祷が行われた鎮宅霊符神(護符を司る神)の御札もしくは画像を用意し、部屋の南側へ祀ります。
作製
潔斎の期間が明けたら、水を浴びて身を清めた後、鎮卓霊符神の前で二度拝して、拝文を二度唱えることからはじめます。そして焼香。両手を胸にあて、立ちながら歓請文を三度唱え、鎮宅霊符神へ8種の供物を奉げ、普印で加治をし、祭文を一度唱えます。さらに、神酒加治を八葉印で行い、祭文を三度唱え、拍手を二度行い、祭文を読み、歯を八回カチカチと鳴らして下さい。
祭文を百二十回唱え、唱え終わったら、笏または扇子を持ち、祭文を三度唱えます。その後、目を閉じ、用意した紙に力を加えるイメージ(あなたの願いを雑念や我欲を出さずに、純粋に込めるイメージ)をし、文字を間違えないように、息を止めて、休まずに一気に書き上げて下さい。書き上げた護符は、卓上に置き、心の中で祭文を八回唱えます。これで護符が完成します。
墨が乾いたら、護符が汚れたり破れたりしないように紙に包むなどした上で、身に付けましょう。効力は一年程度。願いが叶った場合、そうでない場合も、一年程度経ったら、しかるべきところで、お炊き上げをしていただくなど納めましょう。
3:気を付けること
護符を作製する時は、願いごとを具体的にしておくことは勿論ですが、感情的にならず、雑念や我欲を排除するようにしましょう。純粋に、願いごとに対して、達成する努力や、それに向かって頑張るイメージを持ち、清らかな心で臨むことが重要です。また、流れや手法に沿って正しく進め、文字や書く内容を間違えないように。うっかり点の位置を間違えてしまうと逆の意味になってしまうものもあります。流れや手法、文字を間違えると、効力が期待できないものになってしまうばかりか、書いた本人に力が跳ね返って、災いが起こると言われています。
護符は、言霊(ことだま)の力と似ていて、文字に力があります。間違えてしまったもの、練習した紙は、お炊き上げをしていただくか、自分で焼いた後は川へ流すなどし、決して粗末に扱うことがないようにして下さい。
いかがでしょうか。護符は、お願いしたことと向かい合い、一生懸命、努力を惜しまなければ応えてくれます。あくまでも、決断して行動を起こすのは、自分自身と心得、人生は自分で作り上げていくという姿勢を忘れないことが大切です。また、護符の作製で、試してみたけど、どうしても自分には難しい、という場合は、あなたの悩みを親身に聞き、願いが叶うことを強く思ってくれる第三者(プロ)にお願いすることを、おすすめします。
まとめ
世界にひとつだけ!護符の効果を作り方まとめ
1:護符とは?
2:自分で作るときの手法
3:気を付けること
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